マンションの引越し作業は、一軒家よりも手間がかかります

引越し作業で一番気を遣うのが、荷物を壊さないように運ぶことです。当然といえば当然なのですが、今までに何度か引越しのアルバイトをした経験からすれば、物が壊れるのはそれほど珍しいことではありませんでした。

ですから私がアルバイトをしていた引越し業者では、引越し作業自体よりも、まずは引越しをする下準備の方に力を注いでいました。 仕事先が一軒家だったら、比較的楽です。出入口にテープとシートを付けるだけで済むからです。シートは弾力性があって、そこにタンスの角が当たっても欠けないようにできています。

しかし、マンションだと話が変わります。マンションは出入口が非常に多いのです。まずは部屋の入口。そして引越し先の人が住む階の入り口、ついでエレベーター内、エレベーター1階の入り口。全てにシートを設置しなければいけないのです。 この仕事をするのは私のようなアルバイトなのですが、とにかく迅速にしかも丁寧にやらなければいけません。

ちょっとでもテープが外れてシートがめくれていようものなら、リーダーからの怒号が飛びます。全ての作業が終わって、最後にシートを回収していくのですが、回収作業の時は「やれやれ、やっと終わった」と安堵してしまいます。